地域やガス会社で異なる!?プロパンガスの基本料金などの価格

最終更新日 2024年4月4日 by hiawas

「都市ガスからプロパンガスに乗り換えようと考えている」
「プロパンガスの料金を安くする方法について知りたい」
「プロパンガスのメリットとデメリットが知りたい」

アパートなどのような集合住宅だけでなく、一戸建て住宅でも導入されている地域を持つLPガスは、都市ガスやプロパンガスとどのように異なるのか、価格は安いのだろうかなど色々な疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。
LPガスというのは、液化石油ガスを意味するもので気体燃料のプロパンもしくはブタンを原料にしていてこれらを液化状態になっているものの総称です。
気体を液体に変えてボンベの中に充填しているものになるのですが、気体のままでは輸送がしにくいし大量のガスを輸送することができません。
しかし、液化することで体積が小さくなって輸送しやすくなり住居で利用するためのガス量を供給できるメリットがあるわけです。

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LPガスとプロパンガスの成分の違い

LPガスやプロパンガスは呼び名は異なるけれども、二つとも液化石油ガスでありプロパンの名が付いているものはプロパンが主原料でありLPガスはブタンが主成分などの違いがあるようです。
また、工業用で利用されるものをブタンを主成分にしている工業用LPガスと呼び、家庭で使うものはプロパンを利用している家庭用LPガスなどのような表記で呼ばれるといいます。
ちなみに、工業用のものはブタンの比率が多い関係から単にブタンガスと呼ばれます。

LPガスと都市ガスの成分および配給方法について

住居など家庭で使うガスで良く耳にすることがあるのはLPガスと都市ガスの2種類になりますが、これらは成分および配給方法に大きな相違点があることをご存じでしょうか。
LPガスはプロパンやブタンが主成分になっている液化石油ガスになりますが、都市ガスの場合はメタンを主線分にしたもので液体天然ガスなどの違いを持ちます。
プロパンやブタン、メタンはいずれも植物や動物などの死骸が堆積物となり長い歳月を経て発生したものになるのですが、液体石油ガスの場合は油田や天然ガス田から採掘されるのに対して液体天然ガスは地中深くにある岩石から採掘されるなど材料がある場所そのものが異なります。

プロパンは-42度でブタンは-0.5度、都市ガスと比較すると満たしやすいことや液体の状態と比べると1/250の体積です。
都市ガスと同じで輸入のときには液体の状態で充填施設でボンベに詰め込まれて各契約者の下に配達される、それを各家庭で使えるようにします。
原料の大半は、海外からの輸入になることや無臭であることや都市ガスと同じく安全のために匂いが付いているなどの共通点がありますし、空気と比べても比重が重いのでガス漏れ警報器は室内の下側に取り付けてあるなど都市ガスの警報器との取り付け位置そのものが異なります(都市ガスは部屋の上の方に設置)。

プロパンガスは価格が高い?

ところで、プロパンガスは価格が高いなど聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
LPガスは法律による価格規制というものがないので、販売店側は自由に料金設定ができるようになっています。
ボンベに充填することからも、配送管理に関わる人件費などコスト面でかさみやすい部分は存在しているのでプロパンガスは価格が高くなりがちです。
ただ、この価格は住んでいる地域やガス会社に依存するものでガス会社を比較することで、値段が安いプロパンガスを使うこともできます。
現在光熱費の中でもガス代が高いと感じている人などはガス会社を幾つか比較して料金を確認されると良いでしょう。

LPガスから都市ガスに切り替えるための条件は?

LPガスは値段が高いので都市ガスに切り返したい、このように考える人も多いといえますが、これにはいくつかの条件があり簡単に都市ガスに切り替えられるわけではありません。
都市ガスに切り替えるために欠かせない条件には、近くにガス導管が通っていることとガス導管の設置工事ができること、この2つのいずれかを見たいしている必要があります。
LPガスの場合はガスボンベに液体ガスを充填しているので、敷地内にそれを接地すればそのまま利用することはできるのですが、都市ガスの供給は電気や水道などと同じように地下に設置されているガス導管を使って各家庭へと供給が行われることになります。

ガス導管は日本全国に普及しているわけではなく一部の地域では未設置です。
ガス導管を設置するための工事費用が高額であり人口がある程度集まっている場所でなければ設置ができない、人口が少ない場所に設置するとガス会社は工事費用を償却できないわけです。
比較的人口密度が高い都市部に集中しているのですが、消費エネルギー庁の調査の中ではガス導管は国土面積の約6%弱くらいしか敷設されていないとされます。

まとめ

なお、プロパンガスは都市ガスと同じく基本料金と使用料でガス代を支払うことになるのですが、関東エリアの一戸建てでの基本料金の平均価格は1,749円です。
この金額は地域により異なるのですが、日本の中で基本料金が最も高いのは北海道の2,143円です。
関東エリアの1,749円は日本の中では最も安い金額になるようで、北海道と比べると394円安いことになり、年間で計算すると4,728円の差があることが分かります。

出典元:5分でわかる!プロパンガスのメリット・デメリット